
就労継続支援B型の利用までの流れとは?

障がいや病気があり、一般企業での就労が難しいと感じている方にとって、就労継続支援B型は働く機会を得るための大切な選択肢です。しかし、「利用までにどのような手続きが必要なのか」「どのような流れで進めればよいのか」と不安に思われる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、初めての方でも分かりやすいように、就労継続支援B型を利用するまでの具体的な流れを解説します。自分のペースで社会参加への第一歩を踏み出すための、参考にしてください。
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就労継続支援B型を利用するまでの流れ

就労継続支援B型を利用するには、医療機関への相談や事業所の検索、行政手続きなどいくつかの段階があります。以下6つを確認しておくと、申し込みから利用開始までがスムーズです。
● ステップ①主治医に就労継続支援B型を利用したい旨を伝える
● ステップ②B型事業所を探す
● ステップ③障がい福祉サービス受給者証を申請する
● ステップ④サービス等利用計画案を作成・提出する
● ステップ⑤認定調査を受ける
● ステップ⑥B型事業所と契約して利用を開始する
大まかな流れを把握しておけば、手続きの負担を軽減できるでしょう。
ステップ①主治医に就労継続支援B型を利用したい旨を伝える
就労継続支援B型を利用するうえで、自分の体調や障がいの状況をよく知っている主治医に相談することが大切です。医師に利用希望を伝えれば、現在の健康状態や就労が可能かどうかといった見解を得られます。
診断書や意見書が必要となる場合もあるため、通院のタイミングで早めに話をしておきましょう。また、医師が支援機関や行政窓口への紹介状を書いてくれることもあるため、情報交換をしながら必要書類の準備を進めるとスムーズです。
ステップ②B型事業所を探す
B型事業所は地域によって数や特徴が異なるため、生活圏内にある事業所の中から自分に合った施設を探すことが重要です。ハローワークや市区町村の障がい福祉課、専門の情報サイトなどを活用して、事業所の所在地や活動内容を比較するとよいでしょう。
見学や説明会に参加し、実際の作業内容やスタッフの雰囲気を確認しておくと、利用後のミスマッチを防げます。通いやすい距離かどうか、送迎サービスの有無など、日常生活とのバランスも考慮しながら検討しましょう。
関連記事:相談支援事業所の選び方とは?利用の流れや変更時の注意点も解説
ステップ③障がい福祉サービス受給者証を申請する
就労継続支援B型を利用するには、「障がい福祉サービス受給者証」が必要です。これは自治体の窓口に申請し、障がいの状況や必要とされるサービス内容を確認したうえで交付されます。手続きの際、診断書や意見書が求められることもあるため、事前に主治医と話を進めておくとスムーズです。
受給者証の発行までに一定の期間がかかるケースもあるので、早めの準備を心がけましょう。また、支給範囲や利用できる期間は個人の状況によって異なるため、分からない点は担当部署に問い合わせて確認することをおすすめします。
ステップ④サービス等利用計画案を作成・提出する
サービス等利用計画案とは、必要な福祉サービスを受ける際に作成する書類で、利用者本人の希望や支援方針を整理するものです。具体的には、就労継続支援B型での目標や支援内容、利用頻度などを記載します。市区町村や指定の相談支援事業所が計画案の作成をサポートしてくれるため、不明な点は相談しながら進めましょう。
計画案を提出することで、自治体は適切な支援の範囲や回数を判断しやすくなります。承認されれば、次のステップである認定調査や事業所との契約がよりスムーズに行えるでしょう。
ステップ⑤認定調査を受ける
認定調査は、市区町村の担当者や指定された調査員が利用者の生活状況や障がいの程度を確認するために行います。自宅訪問や面談を通じて、日常生活での困り事や支援が必要な場面などを詳細にヒアリングするのが一般的です。
調査結果は、サービスの支給量や利用可能期間を決定する際の重要な材料となるため、現在の状況を正直に伝えることが大切です。認定結果に疑問がある場合は、不服申立や再調査を検討する手段も用意されているので、必要に応じて自治体の窓口へ相談しましょう。
ステップ⑥B型事業所と契約して利用を開始する
最終的に認定が下り、障がい福祉サービス受給者証が交付されたら、希望するB型事業所と契約を結んで利用を始めます。契約時には利用日時や支援内容、工賃などの条件を確認しましょう。事業所によっては試用期間が設けられていることもあり、不安がある場合は事前に相談しておくと安心です。
利用開始後は、定期的に支援計画の見直しを行うため、自分のペースや体調に合わせて調整が可能です。無理なく通所を続けながら、作業スキルや生活リズムを少しずつ整えていくと、より安定した日々に近づけるでしょう。
就労継続支援B型の利用対象者とは?

就労継続支援B型の利用対象者とは、障がいや体調の事情から一般企業で働くことが難しく、支援を受けながら作業や訓練に取り組みたいと考えている方を指します。おもに「身体障がい」や「知的障がい」「精神障がい」など、障がいの種類を問わず利用可能です。
ただし、自治体による判定や障がい福祉サービス受給者証の取得が必要となるため、自分の状況に合った支援を受けられるか早めに確認することが大切です。利用にあたっては、医療機関での診断や障害者手帳の有無、日常生活における支援の度合いなどを総合的に考慮したうえで判断されます。

就労継続支援B型事業所の利用料金・利用期間

就労継続支援B型事業所を利用する際は、利用料金と利用期間を理解しておくことが大切です。B型は障がいのある方が長期的に通所しながら、作業や職業訓練などを行うサービスで、多くの場合、自己負担額は収入や世帯状況に応じて決まります。また、就労継続支援B型には、就労移行支援のように明確な利用期限が設定されていないのが特徴です。
ただし、通所や支援内容の見直しは定期的に行われるため、状況や目標に合わせて継続か変更かを判断することになります。
ここからは、利用料金と期間について解説します。
利用料金
就労継続支援B型は障がい福祉サービスに位置づけられているため、基本的には利用者の所得に応じた負担額が設定されています。利用料金は世帯の所得状況によって、以下のように月額の上限額が決まります。
● 生活保護受給世帯:0円
● 住民税非課税世帯:0円
● 住民税課税世帯(所得割16万円未満):9,300円
● 住民税課税世帯(所得割16万円以上):3万7,200円
ただし、実際の負担額は市区町村によって異なる場合があります。さらに、事業所によっては昼食代や送迎費、材料費などの実費が別途必要になることもありますので、契約前に確認しておくとよいでしょう。
利用期間
就労継続支援B型は、利用期間に明確な上限が定められていないため、障がい特性や体調の変化に合わせて長期的に通所できるのが特徴です。就労移行支援の場合は原則2年を目安として設定されることが多いですが、B型では期限を気にせず支援を受けられます。
ただし、通所を続けるうちに体調が安定し、一般就労への移行が見込める場合は、支援内容の見直しやほかの福祉サービスへの切り替えを提案されることも。定期的な面談や目標設定の振り返りを行いながら、無理のないペースで作業に取り組み、スキルや体調管理を継続していくことが大切です。
就労継続支援B型事業所を選ぶ際のポイント

就労継続支援B型事業所は、それぞれ異なる作業内容やサポート体制を用意しています。自分に合った施設を選ぶには、以下4つをチェックしておくことが大切です。
● ポイント①仕事内容を比較する
● ポイント②立地を確認する
● ポイント③工賃で比較する
● ポイント④B型事業所の雰囲気を確認する
これらを踏まえて、事業所選びを進めましょう。
ポイント①仕事内容を比較する
就労継続支援B型の事業所では、軽作業や農作業、内職のような手先を使う仕事など、取り組める作業内容が異なります。たとえば、製品の組み立てやシール貼り、パンの製造など、多様な仕事が用意されているところも少なくありません。自分が興味を持てる作業かどうか、無理なく続けられるかをチェックすることが大切です。
見学の際に作業場の様子や担当スタッフの話を聞き、具体的な作業工程や必要なスキルを確認しておくと安心でしょう。飽きずに取り組める内容であれば、通所意欲を保ちやすく、日々のモチベーション向上にもつながります。
ポイント②立地を確認する
自宅から事業所までの距離や交通手段が合わないと、通うこと自体が大きな負担になり、継続が難しくなってしまう可能性があります。公共交通機関を利用する場合は、乗り換えや本数、駅やバス停から事業所までの距離などをチェックしましょう。車を利用する場合は、駐車場の有無や利用料金なども要確認です。
また、事業所によっては送迎サービスがある場合もありますので、利用を検討している方は事前に相談してみるとよいでしょう。アクセスのしやすさは体調管理にも直結しますので、自分のライフスタイルに合った立地かを見極めることが大切です。
ポイント③工賃で比較する
就労継続支援B型では、作業に従事した利用者に対して「工賃」が支払われます。金額は事業所によって大きく異なり、作業内容や生産量、自治体からの支援状況などが工賃に影響します。多くの事業所では、月々の合計作業時間や成果に応じて工賃が計算されますが、高額な工賃を得られるかは事前に確認する必要があるでしょう。
また、工賃だけを基準に選ぶと、作業内容や雰囲気が自分に合わないケースもあるため注意が必要です。見学時には、具体的な工賃の算出方法や支払いペースなどをスタッフに質問し、収入面のイメージを掴むことをおすすめします。
ポイント④B型事業所の雰囲気を確認する
スタッフの対応や利用者同士の関係性が良好であれば、作業に取り組みやすく、居心地のよい空間になります。見学の際には、作業風景や休憩時間の過ごし方を観察し、人間関係の様子もチェックしましょう。事業所によっては、レクリエーションやイベントを積極的に行い、利用者同士のコミュニケーションを促しているところもあります。
反対に、過度な干渉を好まない場合は、一人ひとりのペースを尊重してくれる環境が向いているかもしれません。自分に合った雰囲気の場所を選ぶことで、ストレスを感じにくくなり、長期的に通所を続けられる確率が高まります。
まとめ
就労継続支援B型の利用は、障がいや病気があっても働く喜びを感じられる大切な機会です。また、事業所選びでは、仕事内容や立地・工賃・雰囲気の4つのポイントを検討することが大切です。
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就労継続支援B型の利用を検討されている方は、ぜひ一度ご相談ください。



